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オリックスの清武キャンプで、久しぶりに入来祐作投手コーチに会いました。
思わず目を見張ったのは、ノックが上手くなっていたこと。

キャンプ5日目から合流した昨季の新人王・宮城大弥をはじめ、B班の若手に絶妙なゴロを転がして、捕り方やベースカバーについて助言している。
練習の合間、「すっかり指導者らしくなりましたね」と率直な感想を伝えたら、入来コーチは照れ笑いを浮かべた。

「私もオリックスに来て2年目で、ファームの選手の特長がわかってきました。
今年はしっかりとアプローチができるかな、と思っています。

優勝した去年、一軍で活躍した若手も、実は最近までファームにいた。
彼らと二軍にいる投手の差は紙一重ですから、その紙一重をいかにして克服させるかが、私の仕事です」

そう語る入来コーチは1996年のドラフト1位で巨人を逆指名してプロ入りしながら、様々な事情を経て日本ハム、米マイナーリーグを転戦。
現役引退後はDeNAで用具係も務めた苦労人だ。

2015年にソフトバンクの三軍投手コーチに就任し、19年退団してから1年後の昨年、オリックスに呼ばれた。
何だかんだで、ファーム一筋の指導者歴は今年で7年目になる。

昨季のオリックスは、エース山本由伸、新人王・宮城を中心に盤石の投手力を誇った。
この強さの秘密は何か、入来コーチは「選手の個性を尊重し、個々の裁量に任せていることです」と、こう明かす。

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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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