『ジョン・ウィック:チャプター2』(WOWOW)😉

 John Wick: Chapter2 
122分 2017年 アメリカ:サミット・エンターテインメント 
日本:ポニーキャニオン R15+

前作から3年後に公開されたシリーズ第2作だが、ストーリー自体は前作から5日後という設定になっている。
にもかかわらず、前作の最後にジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)が拾った犬が随分成長しているのがおかしい。

という揚げ足取りさえしなければ、本作は前作よりもかなり楽しめる出来栄えとなっている。
オープニング早々、ジョンが前作で盗まれたままだった愛車フォード・マスタングを奪い返す派手なカーアクションが展開し、ジョンも車もボロボロになって帰宅したところへ、イタリア系マフィア「カモッラ」のドン、サンティーノ・ダントニオ(リッカルド・カルマッチョ)が登場。

ダントニオはジョンに貸しがあるとして、すでに殺し屋稼業から足を洗っているにもかかわらず、自分の依頼を引き受けるように迫る。
ここでダントニオが取り出すのが、貸しの証文代わりである銀色のメダルの裏に自分の血判を押した「誓印」で、これを反故にしたら闇社会の掟を破ったとみなされて殺されてしまうのだ。

ダントニオの依頼は、闇社会の「主席連合」のひとりである自分の姉ジアナ(クラウディア・ジェリーニ)を殺すこと。
ダントニオはかねてから主席の座を狙っていたが、実の姉に直接手を下すわけにはいかないので、ジョンに殺させてジアナの後釜に座ろうと考えていた。

本作の成功の要因は、原案・脚本を手がけたジョン・コルスタッドが作品世界のバックボーンとなる闇社会のシステムを前面に打ち出したことにある。
「誓印」とか「主席連合」とか、いかにもマンガチックな設定やディテールを、あくまでもシリアスに表現しているところが実にクールだ。

さらに、コンチネンタル・ホテルが闇社会の非戦闘地域であり、世界のあらゆるマフィアに対する全方位サービスステーションの役割を果たしている、という設定もより明確になった。
ニューヨーク支店のオーナー兼支配人ウィンストンをイアン・マクシェーン、コンジェルジュのシャロンをランス・レディック、そしてローマ本店のオーナー兼支配人をフランコ・ネロが演じているというキャスティングも、僕のような年寄りの映画ファンにはうれしい。

チャド・スタエルスキ監督が自ら考案・演出した流れるような格闘シーンは本作でも十分楽しめる。
ジョンがニューヨーク中の殺し屋に狙われる中、表情ひとつ変えずに次々と返り討ちにしていくクライマックスは見応えたっぷり。

オススメ度B。

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2021リスト
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだ ったら😑
※再見、及び旧サイトからの再録

7『ジョン・ウィック』(2014年/米)C
6『容疑者、ホアキン・フェニックス』(2010年/米)C
5『宇宙戦争』(2005年/米)B
4『宇宙戦争』(1953年/米)B
3『宇宙戦争』(2019年/英)B
2『AI崩壊』(2020年/ワーナー・ブラザース)B
1『男はつらいよ お帰り 寅さん』(2019年/松竹)C

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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