きょうから30年目の宮崎キャンプ⚾

宮崎空港で行われた毎年恒例歓迎セレモニー

飛行機で移動するに当たっては、よっぽど朝早いか夜遅くない限り、料金の最も安い便を選ぶ。
きょうの羽田~宮崎の場合は、11時45分発のJAL便22590円。

ネットで購入したときは数席しか残っていなくて、座席指定もできず。
空港でチェックインした際、座席を選ぼうとしたら、非常口の隣3人並びの真ん中しか空いていなかった。

なんでこんな便がこんなに混んでるんだろうと思ったら、西武ライオンズの移動便だったんですね。
辻監督以下、森、山川、栗山、源田、それに14年ぶりに復帰した松坂と、外国人も含めて、スター選手がおそろいのスーツ姿で機内にぎっしり。

西武以外の関係者も多く、私の隣の席は窓側が旧知の巨人関係者、通路側が付き合いの古い新聞記者。
後方の席にはヤクルトのスカウトもいて、彼らは西都で行われる二軍キャンプで新人たちの面倒を見るらしい。

ちなみに、窓側の隣席にいた巨人関係者は元巨人の選手で、かつてドラフト1位で華々しく入団したスター候補生だった。
残念ながら選手としては大成しなかったけれど、引退後にスカウトや指導者として巨人に貢献している。

で、実は、彼の後ろにいたヤクルトのスカウトも元巨人の選手。
スカウトは現役時代の晩年、故障に悩まされて腐りかけていたところ、元ドラ1の先輩の一言でもう一踏ん張りしようと思った、という経緯がある。

ただし、元ドラ1のほうには、現スカウトの後輩を元気づけた、という記憶がまったくない。
という2人の奇妙な関係は拙著『プロ野球二軍監督 男たちの誇り』(講談社)に書いてあります。

そう言えば、この本のカバー写真に載っているのは西武時代の中島宏之で、いまは巨人にいる、というところにも因縁を感じる。
現在も電子書籍で絶賛発売中ですので、興味のある方は読んでみてください。

宮崎ではきょう17時から橘通でソフトバンクの日本一パレードが行われる予定。
それを見物してから地鶏でも食べに行こうかな。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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