東京スポーツ『赤ペン!!』234

今オフの巨人の契約更改でファンを一番ほっこりさせてくれたのは、ベテラン亀井の年俸1億円超えだろう。
38歳シーズンでの初の大台突破は球団史上最年長タイ記録。

20代で数億円を稼ぐようになるスーパースターのサクセスストーリーもいいが、亀井のように長年の努力が報われた1億円到達にはA先生も拍手を送りたい。
庶民が逆立ちしても稼げない金額が報じられる契約更改で、今度ばかりは久々に共感を覚えた、というオールドファンも多いはず。

では、亀井の前に単独で1億円最年長記録を作ったのは誰だったかというと、2000年の村田真一。
もっとも、村田は亀井と違い、前年1999年オフの契約更改で粘りに粘り、随分と苦労を…以下略。

また、栄えある巨人初の1億円プレーヤーは93年シーズン、当時4番を打っていた35歳の原辰徳・現監督。
これは村田以上に大変な難産の末の誕生だった。

なにしろ、当時、渡辺恒雄・読売新聞社社長(現読売新聞グループ本社主筆)が「巨人に1億の価値があるやつはおらん!」と公言していたため…以下略。
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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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