久々にプロ野球をじっくり見て思ったこと

午後2時前、巨人の早出打撃練習を記者席から眺めた光景

きのう、きょうは東京ドームに通ってます。
セ・リーグCS(クライマックスシリーズ )ファイナルステージ、巨人−阪神戦の取材で。

いや、取材というより、両球団の関係者、担当記者と挨拶や雑談をしに行ってると言ったほうが正確か。
今年もそろそろ、そういう昔馴染みの人たちと会える機会が少なくなりつつあるから。

ぼくにとって、巨人で一番の昔馴染みと言えば、やっぱり昨年ユニフォームを脱いだ川相昌弘、村田真一の両氏。
選手時代のあだ名は川相氏が老け顔だから「ジイ」、村田氏がドブネズミみたいだから「チュウ」。

きょうはこのふたりが初めてレジェンズシートで共演した。
ジイとチュウがレジェンズねえ…いや、別にいいんですけど。

試合前、オーロラビジョンに映し出された川相、村田両氏の掛け合い

前二軍監督の川相氏は解説者になってから、選手のことを「◯◯選手」、もしくは呼び捨てにしている。
一方、前ヘッドコーチの村田氏はガラリと変わった。

「慎之助」が「阿部くん」、「勇人」が「坂本くん」。
ああいう言い方、似合わないからやめたら? 何か不自然だよ、と、きのう村田氏本人に言ったんですよ。

が、彼には彼なりの考えがあるそうです。
その理由も聞いたけれど、詳しく書くと差し障りがあるので割愛。

で、きょうの試合前、MCのアナから「きょう注目の選手」を聞かれた両氏、

川相氏「重信です」

村田氏「シンノスケでしょう」

MC「村田さん、重信選手もシンノスケ(慎之介)という名前なんですが」

村田氏「あっ、そうでしたね。でも、ぼくの中でシンノスケ(慎之助)と言ったら阿部なんですよね」

…だったら、日テレの中継でも最初からそう言うたらええやんか、と思ったのはぼくだけじゃないはず。
来シーズンのチュウのトークに期待しましょう!

しかし、野球は相変わらず、というよりますます長くなってるね。
きのうはパ・リーグの西武−ソフトバンク、きょうはこの巨人−阪神が4時間半越えのロングゲーム。

ポストシーズンゲームは継投が多くなるからしょうがない、では済まされないと思う。
とくに、今年はこの同じ時期、正味1時間20分のラグビーW杯が国民的人気を博し、ラグビーをやりたい! と熱望しているお子さんが急増中のはず。

そんな御時勢にあって、子供たちが寝たあとの夜遅くまで、延々と、ダラダラと試合をしていていいのか。
プロ野球関係者のみなさん、もう一度、時短に本気で取り組みましょう。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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