【明日11日発売!】Sports Graphic Number 982『カープに学べ。/大瀬良大地&真由夫人インタビュー』

(発行:文藝春秋 2019年7月25日号 特別定価620円=税込)

またまたナンバーのカープ特集号のお手伝いをさせていただきました。
ナンバーのカープ特集は2015年に初めて編まれて以来、今回で通算5冊目。

10連敗でBクラスに転落したばかりなのにタイミングが悪い?
いや、こういうときこそ、この一冊に詰まった記事を読んで、カープの底力を再認識してほしいのです。

そもそも、2015年5月21日にナンバー初のカープ特集『黒田博樹とカープの伝説。一九四九−二〇一五』が発売されたとき、カープは最下位だった。
黒田博樹と新井貴浩が復帰、さあ、今年こそ優勝だと意気込んで取材に取り掛かったのはいいものの、来る日も来る日も負け続け、気がついたらかつての指定席だったテールエンド。

そのとき、ぼくが書いた記事のタイトルは『密着インサイドリポート/「背番号15」が覚醒させた若鯉たち』。
当時2年目の大瀬良大地に、黒田からツーシームを教わった経緯をじっくり聞かせてもらいました。

プロ野球の記事なんだから、快進撃を続ける若鯉の勇姿を描いた読み物にできれば一番よかった。
でも、負けてばかりとあってはそうもいかない。

結果として、もがき苦しみのたうち回り、それでも懸命に前を向く選手たちを描いた汗臭く泥臭い原稿になってしまった。
しかし、それがかえってカープらしくてよかったんじゃないかな、と当時は自分を納得させていた。

あれから5年、いまや自他ともに認めるエースに成長した大瀬良に、改めてロングインタビューを敢行。
拙稿のタイトルは『大瀬良大地に完投主義を学べ』。

大瀬良がどれほど逞しくなったか、この5年で何を学び、どのように進化してきたのか、ベストを尽くして書き上げました。
新婚の奥さんにまで取材させてもらったときは、こっちのほうが照れちゃいましたが。

最近はカープも大瀬良も勝ってないけれど、5年前の最下位の時期と比べれば、まだまだ上を目指せる位置にいる。
4連覇も日本一も諦めるには全然早い。

カープファンのみなさんはこれを読んで元気をつけてください。
ファンでないみなさんはカープに興味を抱くきっかけにしてもらえればと思います。

では、御一読のほど、よろしくお願いします!

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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