石が出たから野球でも見に行こう

試合前、ロペスに指導する田代チーフ打撃コーチ。右奥はソト。

今朝、人生で2個目の尿管結石が出てきた。
迂闊なことに、昨年の人間ドックで石が見つかったことをすっかり忘れており、日曜あたりから感じていた妙な痛みが前立腺関係の病気ではないかと勝手に心配していたのだが、まずは一安心である。

初めて腎臓に結石ができたのは17年前の2002年。
巨人の札幌遠征を取材するために羽田発の日航機に乗ったところ、離陸中に激しい痛みに襲われ、散々絶叫、悶絶したあげく、新千歳空港に着陸後、救急隊員にキャリーに拘束されると、非常口からリフト車で降ろされ、そのまま救急車に運び込まれた。

担ぎ込まれたのは千歳市立病院で、ボルタレンの座薬を入られるや、体内にエイリアンのチェストバスターがいるのではないかとまで感じられた激痛がウソのように治まった。
この病院まで付き添ってくれたのは、同じ日航便に乗り合わせていたTBSのHアナウンサー。

私はそのまま3日間ほど入院する羽目になり、Hアナが札幌ドームで〝広報〟してくれたおかげで、私の結石と入院の顛末は球界と業界中に知られてしまった。
すぐに球場から電話をくれたのは、当時まだ現役だった巨人の川相昌弘選手でした。

あのときより今回の結石のほうがよっぽど大きかったし、形もゴツゴツしているのに、ほとんど痛みを感じなかったのは何故なのか。
いくら考えてもよくわからないのだが、とにかくこれで心置きなく野球を見られると思い、きょうは札幌ドームならぬ千葉のZOZOマリンスタジアムへ。

ロッテの相手はDeNAで、チーフ打撃コーチの田代富雄さんとしばし雑談。

「宮﨑はもう安心して見ていていいんですかね?」

「そうだな、打てなかったころはスイングがブレてたと思うんだよ。
誰にでもそうなっちゃう時期ってのはあるんだけど、もう大丈夫じゃねえかな」

「ソトの当たりが止まってますね」

「ああ、ソトはいま、監督がしっかりやってっから」

試合ではそのソトが先制ソロ本塁打、宮﨑が中押しの犠牲フライ。
1番に定着した神里が三塁打を打てばサイクルヒットという大活躍でベイスターズが快勝しました。

ラミレス監督は試合後、「ソトはいい仕事をした。横浜高校打線も機能した。神里は自分のポジションを離さず活躍を続けてほしい」などなど、選手たちを絶賛。
さて、明日はどっちが勝つかな。



スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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