3週間ぶりのライディングは合格点?

右回り1周目のゴール近くにある桜の木。10年以上通っていてちっとも気がつかなかった。

18日ぶりの休日、とは言っても、あらかじめ予定を立てていたわけではない。
となると、やっぱり行きたくなるのはここ、S県H市の里山トレイルです。

今年は年明けからレギュラー仕事のほか、達川さんの著書の構成、雑誌のインタビュー記事などの注文があり、里山に足を運べたのはきょうでやっと7度目。
週末だし、この春一番の陽気だし、さぞかし混んでるだろうなあ、と思ったら予想通り、ソロやグループのマウンテンバイカーがたくさんいました。

最初はいつものように右側のループをゆっくり、まったり、慎重に走行。
先月18日以来19日ぶりだったので、自分でももう少しモタつくかと予想してたんだけど、意外にも上りではそんなに息が切れなかった。

少しは体力がついてきたかな、これなら自己採点は十分合格点だな、と自己満足に浸りながら左側の2周目へ。
ここで、最近すっかりご無沙汰していたプロショップ〈ナカザワジム〉の面々にバッタリ!

「もう少し早く会えたら一緒に走れたのに」と言うナカザワさんに、「ぼくがナカザワさんたちについていけるわけないでしょ」
「いや、ぼくも最近はそんなに速くないんですよ」とナカザワさんが返すや、すぐさまメンバーのスズキさんが「いやいや、ここへ来るまでは結構速かったよ」と突っ込んだ。

実際、ぼくがいつもビビっているドロップオフみたいな下りを、ナカザワさんたちはいとも簡単にクリアするだけでなく、逆走して上り切ったりしている。
その上、ナカザワさんが「ここを下るときは飛べばいいんだよ、ポンと行けば怖くないから」などとアドバイス。

完全に次元が違うよ。
オレもあんなふうに上手くなりたいけど、もうトシもトシだし、ケガしたら仕事に差し支えるし、現に8年前には骨折して関係者に迷惑をかけてるし…と、自分で自分に言い訳しながら、残りのトレイルを走ってきました。

しかし、あんだけ軽快に走れたら楽しいだろうなあ。
…いやいや、身の程知らずなことを考えないようにしないと…。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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